ディスプレイ講座

ディスプレイ什器の種類と役割|効果的な販促ツールの選び方

店頭で商品を目立たせたい、手に取ってもらいたい、

そんなときに抜群の効果を発揮するのがディスプレイです。

ひとくくりにディスプレイといっても目的別にいくつか種類があります。

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ディスプレイ什器の重要性と目的

ディスプレイ什器は商品を魅力的に見せるために使用される販促ツールの一つです。どのような効果が見込めるのか解説します。

視認性の向上

ディスプレイ什器を活用することで、商品を消費者の目に留まりやすく配置できます。

購買促進

商品が手に取りやすくなり、購買意欲を刺激します。特に、新商品などのプロモーションでは、什器の活用が売上向上に大きく貢献します。

ブランドイメージの向上

デザイン性の高い什器を活用することで、ブランドの世界観を効果的に伝えることができます。

陳列効率の向上

店舗のスペースを有効活用するために、ディスプレイ什器は欠かせません。

売場・棚の確保

小売店で商品を販売するメーカーはディスプレイ什器を活用することで、棚の確保や露出を増加し販売機会を拡大できます。

カウンタータイプ什器

カウンター什器について

まず、商品ディスプレイ什器で一番多く使用されれるのがカウンター什器と呼ばれるタイプです。

カウンター什器の設置場所

陳列棚(ゴンドラ什器)やレジ周りや受付カウンターなどに置かれます。手に取りやすい小物商品を魅力的に設置します。

カウンター什器の形状

形状的には箱型のものが多く、他にもL字型の台座式タイプや、商品の世界観を表現するための装飾がついていたりと様々な形状・デザインがあります。段差をつけた形状にすれば、奥の商品も見やすく陳列が可能です。

カウンター什器の特徴

カウンター什器は、基本棚の上に置いて使用するため安定性があります。什器にPOPや説明パネルが組みこむことができ、販促効果を高めるデザインも可能です。サイズは基本的に陳列棚(ゴンドラ什器)に設置しやすいように設計されます。W300mm、W450mm、W600mmが一般的です。

カウンター什器に関して設計者から一言

強度面のリスクとしては比較的低い形状ですが、例えばひな壇等、商品の高さを変えて陳列したい場合では土台の強度が必要です。

強度やサイズ調整時に融通が利かせやすいため、紙ベースで制作することが多いです。

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ハンガータイプ什器

ハンガー什器について

次にハンガータイプの什器もよく作られます。吊り下げ什器とも言われます。

ハンガー什器の設置場所

主に陳列棚(ゴンドラ什器)の側面や、壁面のネット什器に引っかけて使用します。レジ横等ちょっとした隙間など、棚が取れなくても商品を陳列することができるので、使い勝手の良さがメリットです。

ハンガー什器の形状

大きく2つあります。

商品をフックなどにひっかけて陳列する形状と、受け箱を作って書品を置く形状があります。

商品の属性に合わせて使い分けるとこになります。

ハンガー什器の特徴

比較的低コストで作れるものが多いので、目的に応じてご選択いただきやすいです。省スペースで設置できるので導入のハードルも低いのが特徴です。

ハンガー什器に関して設計者から一言

一方で、カウンター什器と比べ製作の際にいくつか注意点があります。

まず、強度面の補強。

吊り下げて使用することから、荷重がすべて什器下部にのしかかります。

重量のある商品を展示する場合は、段ボール等しっかりとした素材を使って、

かつ頑丈な設計にしておかないと、長期間の展示では破損する可能性があります。

弊社では、商品を拝見させていただきながら最適な素材・形状のご提案をいたしますので、ご安心ください。

次にサイズについての注意点ですが、幅や奥行が余り取れません。

なぜなら基本的に棚の脇などにひっかけての陳列となるため、

大きいとお客さまの通行の邪魔になるからです。

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フロアタイプ什器

フロア什器について

フロア什器は足がついていて自立して使用できるのが最大の特徴で、大型のタイプが多いです。

フロア什器の設置場所

自立するので直接床面に立たせて使用します。

特に大型タイプは店頭で目を引きます。売場のレイアウトに応じて移動も可能です。

フロア什器の形状

商品の陳列も演出も自由度が高いため、オリジナリティを出しやすい什器です。脚の形状も円柱、三角柱、多角形など様々な形状も可能。インパクトのある大型の訴求パネルの設置も可能です。

フロア什器に関して設計者から一言

ただし、このタイプの什器も注意すべき点いくつかがあります。

まず自立に耐えられる強度を確保するため、しっかりとした素材を使い、接触時などに転倒しないよう、サイズ感や重心など設計に配慮する必要があります。

自由度が高い分、複雑なデザインが可能ですが、反面組み立てが複雑になり強度が弱まることも少なくないので、強度との兼ね合いを見ながら、ベースは極力シンプルに作ることが重要です。

また大型のフロア什器は、小型店など床面積に余裕が少ない店舗では設置できないため、その点も注意が必要です。

また大きさにもよりますが、カウンターディスプレイとハンガー什器に比べて費用が高くなるケースが多いです。

大きくてインパクトがあるディスプレイですが、いろいろ制約も出てくるので様々な条件を整理してから製作されるようにしてください。

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まとめ

以上、第1回は什器の種類についての考察でした。

ディスプレイ製作検討の際にお役に立てていただければ幸いです。

ご質問やお問い合わせもお待ちしております!